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CSS Nite in KOBE, Vol.20に行ってきた

by 7_nana

かなり日が経ってしまったが、10月15日、CSS Nite in KOBE, Vol.20に参加した。

テーマは「【ワークショップで学ぶ!】ユーザーと検索エンジンから評価されるためのwebライティングの極意」。出演は「沈黙のWebマーケティング」「沈黙のWebライティング」で有名なウェブライダーの松尾茂起さん。座学の合間に2回のワークショップが行われた。

そもそも、検索したいわけじゃない

検索したくて検索してるわけではない」あたりまえだが、言葉にされると改めて「検索する」という行為について考える。

松尾さんは例として「“プロテイン”を検索したユーザーは、プロテインの存在は知っていて、知りたいのは効果について」と言っていた。私たちはユーザーが検索するに至った背景を可能な限り想像し、ストレスなく理解できる表現で、抱えている問題を一発で解決できるWebサイトを目指さなければならない。

それを叶えるのはテキストかもしれないし写真かもしれないしイラストかもしれないしマンガかもしれないし動画かもしれないし、もしかするとVRかもしれない。ターゲットユーザーや商品の特徴によって使う武器は変わるが、目的は一つ、わかりやすいコンテンツを作ることだ。わかりやすさは信頼を生む。

ユーザーから信頼を得ることは、Googleから信頼を得ることに繋がる。

50件もの投資信託が提示されると どれを選べばいいのか決めるのが難しくなり 後回しにしてしまうのです
それで 一日一日と延ばしていき それがどんどん積み重なって 結局決断を下す事はなくなるのです
バリー・シュワルツ: 選択のパラドックスについて | TED Talk Subtitles and Transcript | TED.com

例えば家電製品を購入する時、インターネットをよく使用する人は価格比較サイトや商品をレビューしているページをチェックしようとするだろう。松尾さんはユーザーの比較行動を楽にするポイントとして以下の5つを挙げていた。

検索結果に表示されるタイトルに「2016年冬、○○を買うならコレ!人気商品10点を徹底比較」とあり、さらに、概要に更新日が表示されていたら、多くのユーザーが「信用できそうなページだ」と認識してアクセスするだろう。しかし、もしタイトルが「主要メーカーの○○を50点紹介!」となっていて、さらに更新日が分からない場合、それでもユーザーは躊躇せずアクセスするだろうか。最後まで読み進めるだろうか。

ワークショップ1

最初のワークショップでは、以下の課題についてグループで話し合い、発表を行った。

課題

「ホームページの作り方」で上位表示するためのコンテンツは?

  1. どんな人がどんな理由で検索する?
  2. その人が必要とする情報は?
  3. 「ホームページの作り方」で上位表示したコンテンツからWeb 制作会社が受注を獲得するためには

以下のコンテンツをどう工夫すればいい?

発表を終えて

松尾さんは「Webの仕事をしている人の考え方だなと思った」と言っていた。そして以下について、どのグループからも言及がなかったことを指摘されていた。

相手のビジネスの本質をあぶり出し、「ホームページを作るということはあくまで手段である」と、Webのプロとして相手が言語化できないことを言語化する、そこで初めて私たちの仕事が生まれる。

このワークショップの目的は論理的思考を鍛えるためのものだった。

「皆さんは自分が見えている範囲以上の集客をしない。それだと成功しない。
Webって無限の可能性があるのに、なんで有限にしちゃってんのって話」

わかりやすいコンテンツとは何か

「わかりやすい=シンプル」ではない。

例えば経験的に、人は年収が300万から500万に昇給すると喜びを感じるが、同じ500万でも、700万から500万に減給されると悲しくなるだろう。
行動経済学 - Wikipedia
ケーキを衝動的に買ったときはシステム1の思考方法を、マンションを慎重に買ったときはシステム2を使ったのです。このように私たちの大脳が用いる二つの情報処理システムのことを二重過程理論と呼んでいます。
マーケティングのキーコンセプト|毎日新聞社広告局

分かりやすい文章に必要なふたつの要素として、松尾さんは以下の2点を挙げていた。

  1. 心理的負担が下がるくらい見やすい・読みやすい(システム1)
  2. 論理的に理解しやすい(システム2)

システム1を意識した演出、読むのがラクそうな見た目を意識することが重要

カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
カクテルパーティー効果 - Wikipedia
日常的には、混雑している街の中で、不意に知らない人物の顔が目に飛び込んで来た場合、実はその人物は毎日の通勤電車の中で知らず知らずのうちに見かけていた、などの場面で経験される。
プライミング効果 - 脳科学辞典

先行体験のことを「プライム」という。コンテンツの冒頭にーザーの体験記憶を刺激するたとえ話を盛り込むことによって、ユーザーはこのコンテンツが「自分事」だと認識する。

ワークショップ2

2回目のワークショップでは、以下の課題について個々で考え、項目ごとに一つ選び、グループごとに発表を行った。

  1. 次の感情を、多くの人が知っているであろうアニメやマンガ、映画にたとえて表現してください
  2. 次の感情を、多くの人が体験したであろう恋愛や学生時代の“あるある”にたとえて表現してください

発表を終えて

これは「ーザーの体験記憶を刺激するたとえ話」のためのトレーニングだ。一度にこれだけの数のたとえ話を考えたことがなかったので、とても面白かった。自分の意見に「あぁ〜」という共感の声があがると嬉しいし、逆に、「あるある!」と思える意見を聞くと楽しいと感じた。私たちはPCのディスプレイを、ブラウザの画面を通して、ユーザーとこのやり取りをする。

信頼を得るために

  1. 信頼できる引用元
  2. 引用元を明示し、リンクを張る
  3. SNSを活用したサポート体制(気軽に質問できる場所)
  4. 外部からのリンク
  5. 情報の新鮮さや更新頻度

特に5。公開日は表示しても最終更新日は削除することが多い。検索結果で上位表示されない記事をブラッシュアップすることで順位が上がった事例や、ブラッシュアップ候補に挙がっている記事の管理方法も垣間見ることができた。案件によっては、上記を理由に公開後の定期的な調査と更新を提案したい。

宿題

最後に、今回のセミナーで松尾さんが話したことを400字以内にまとめるよう宿題が出ていたので、ここでやってみる。主題は「検索結果で上位表示するコンテンツに必要なライティングのコツ」、ターゲットは「SEOを成功させるライティングに興味があるが、どのように書けばいいかわからないライターさん」。

Googleは継続的にGoogleを使ってもらうために、ユーザーの利便性を1番に考えています。今はユーザーの悩みが一発で解決するようなコンテンツが上位表示されやすい状況にあります。つまりそれは、ユーザーの意図に合った専門的かつ網羅的な情報を、分かりやすく伝えているコンテンツです。「分かりやすい」とはただ「シンプルに伝える」ということではなく、「心理的負担が下がるくらい見やすく・読みやすく、論理的に理解しやすい」ということです。Webコンテンツはファーストビュー(第一印象)が命であり、文章は冒頭文が命です。冒頭分ではユーザーが「この記事は自分事だ」と感じるよう意識し、その記事に何が書かれているかを要約します。最後まで読んでもらうために文章全体のリズム感に注意し、ユーザーの体験記憶を喜ばせるたとえ話を盛り込みます。引用する場合は信頼性の高い場所から引用し、引用元を必ず明記しましょう。


7_nana
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