インスタレーションのつくりかた by インスタ部に行ってきた
12月23日、雨ときどき曇り。MTRL KYOTOで開催されたインスタレーションのつくりかた by インスタ部に行ってきた。


副題は「最前線で活躍するクリエイターによるデジタルインスタレーション開発の今がわかるトークセッション」。入場時にワンドリンクオーダーする必要があるが、参加費は無料。とても貴重な機会を得ることができた。

最初に、MTRL KYOTOについての簡単な説明があった。12月中は400円で京都醸造のビール1杯が飲めて、コワーキングスペースを4時間使うことができるらしい。1月以降の料金は未定とのこと。
以下、私が書き留めたメモ。
藤岡宏和さん(1→10design)
「もっと手軽にセンサを使おう! 〜ZIG SIMの紹介〜」
スマートフォンはセンサーの宝庫
端末によって搭載されている種類・質が違う
ZIG PROJECT
ZIG PROJECTでZIG simulatorとZIG indicatoを無料で提供
治具(じぐ)
加工や組立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称。「治具」という日本語は同義の英単語 "jig" に漢字を当てたものである。治具 - Wikipedia
アプリケーションを作る前に試せるという点が大きい
スマートフォンを「振る」という動作は楽しい、本イベントのために空き時間に制作したのが
きのこたけのこ戦争
3人でスマートフォンを振る




スマートフォンを上下もしくは左右に振ると、きのこもしくはたけのこが円の中に投げ込まれる。途中で振る方向を変える(投げ込むものを変える)裏切り行為も可能。
同じセンサーでもiOSとアンドロイドで結果が異なる場合がある
センサーは値を飛ばすことだけ
アプリは値を受けるだけ
質問タイム
スマホを投げても値が取れるのか
投げる場合、上投げや下投げなどがあるため難しい
振るなどのジェスチャーなら、もともとスマートフォンが想定している動き
松波直秀さん(antymark)
「TouchDesignerについて」
オペレーターはMacbook Pro1台
Derivative Blogで様々な作品を見ることができる
ノードベースが良い
画像やエフェクトなど線で繋いでプログラミング
雨が影響したことがあり、バックアップはあったほうがいい
PCからDatapath x4(4台)に映像を分配、x4からさらに映像を4つに分配
人感センサーで人がいないときは再生しないように
良いところ
やりたいことはだいたい可能
簡単にマッピングができるモジュールがある
DMX、MIDI、OpenSound Control(OSC)、arduinoでコントロールが可能
質問タイム
TouchDesignerで3DCGのリアルタイムレンダリングは可能
有料版はフルHDでやりたいならコマーシャル版6万 プロ版20万(学生は半額)
TouchDesignerの開発者が来年2月に京都に来るかも
吉岡史樹さん(FLAKWORKS)
「ガウディとopenFrameworksとわたし」
任天堂に配信ゲームの企画を持ち込み
「太閤検地」
制作期間3ヶ月
キャラクターやUIはFlash
Wiiリモコンの振る動作では操作が難しい
YCAM ミニマムインターフェース展
NYの作家の作品
画面に触れると虫が集まり、腕を上がってくる
ワッと反射的に手を離した
開発にopenFrameworksが使われていた
タッチディスプレイ
別の角度から手をセンシングする機器
手の位置を計算し、上から虫を照射
イタリアの作家に呼ばれ、共作
openFrameworksはとっつきにくい
ガウディの逆さ吊り実験の曲線(サグラダ・ファミリア)

森岡東洋志さん(インスタ部/1→10drive)
「インスタレーションのつくりかた」
体験のボリュームアップ方法
大きくすること、空間を埋めること
ディスプレイのサイズを大きくする
ディスプレイからプロジェクタに変える
音も連動させる
マウスとキーボード以外のインターフェイスを使ってみる
デジタル紙相撲
まわし型コントローラーを作ってプレイヤーも展示物にする
システムの大きさを測るには
1→10で良くやる勉強法
インスタレーションを見に行って、どんなシステムでやっているか推察する
リバースエンジニアリングっぽいことをインスタレーションに
事例
京都水族館 桜といわし
半透過の布に映像を投影
スピーカー1
アロマデュフューザー
プロジェクターは5台 照明は25個 センサーは2つ
音も空間全体に
匂い→アロマ
PEPSI STRONG ZERO
ヘッドセット
トラッキングしてるカメラ
右足と左足にスイッチ
LED200
PC1
アルデュイノ2(マイコン
スイッチ制御アプリ
LED制御アプリ
VRゲームアプリ
YS
「把握しておくこと」を減らし、開発スピードを上げる
上の事例2つは半年かかっている
体験を大きくするにも、小さなアプリケーションで作るにも通信が必要
アプリケーション間通信
OpenSound Control(OSC)
インスタレーションでよく利用される通信方式
Electron
MAX MSP
Processing
Predata
openFrameworks
VVVV
など
Touch OSC
既存のデバイスとの通信
決まった通信規格がある
DMX
PCと通信できるコンバータ
照明
ムービングヘッド
スモークマシン(レーザーを鮮明に見せるために必要)
ディマー(扇風機の強弱)
LEDドライバ(PixieDriver)
オリジナルデバイスとの通信
センサの使用など
Arduino UNO
Bluetooth SPP module
X-Bee
インスタレーションではあまり無線を使ってない
空気中を飛ぶため混線し、切れることがある
興味深い作品の構成を調査してみること
構成を分割してそんな機能があるか列挙
シンプルなアプリケーションを作って構成する
広く流通している通信方式を把握し、既製品と連携して見えない部分の開発ボリュームを下げること
質問タイム
現場対応力について
わからないことはやらない
体験につながらないことに手をかけない
機材は機材屋さんに頼む(実現できるものを組んでもらう、予備を確保してもらう)
イケダ コウセイさん
「KITchenのつくりかた」
INFOBAHN DESIGN LABO
KITchen TALK
料理のなにをするか
行動観察(買い出しから)
分析
=料理が仕上がるのがバラバラ
そこで、マルチトラックのナビゲーションシステム

yohawingさん(AID-DCC)
「コレを作りたい!を実現するツール選び法」
デジタル金魚すくい
携帯に水を検知するセンサーがない
高周波検知=音
水槽の横に取り付けたスピーカーから高周波を出す、携帯を水に入れると高周波は水に反射する
Wi-Fiだと水に入れたときは成功したが、水から出した時に立ち上がりが遅かった
Android Studioを使いプロセッシングをJavaで書く
脳波プロジェクションカー
MUSE、C++、openFrameworks
↑ボツ。動画がコマ落ち
MUSE、C++、RESOLUME

7_nana