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CSS Nite in KOBE, Vol.17に行ってきた

by 7_nana

7月30日、CSS Nite in KOBE, Vol.17に参加した。

出演者はcouldの長谷川 恭久さん。タイトルは「パターンラボ〜誰もが使いやすく感じるwebサイトにするために、柔軟性と拡張性をデザインに取り込む方法を探るワークショップ」。座学60分、ワークショップ120分弱というプログラムだった。座学で学んだことを、すぐにワークショップで実践できるのが良い。実際の業務に持ち込む前に練習ができるからだ。

私はここ数年、関西で開催される長谷川さんのセミナーに出来る限り参加している。これまでに参加したセミナーでは、マルチデバイス化に伴うコンテンツ設計(特に、情報の棚卸し)、そしてそれをどうデザインに落としこむのか、というお話が中心だった。

今回のセミナーは、デバイスを跨いだデザインの一貫性(パターン化)がテーマだった。パーツの見た目がバラバラだと、ユーザーに混乱を招く恐れがある。またサイト運営側でも、デザイン業務の管理や引き継ぎが複雑になる。

ワークショップではそれらを踏まえ、あるサイトを私達がリニューアルするとしたら、どのようにパターン化するか実践し、最後にグループごとに発表を行った。

パターン化の手順は、

1. サイトを印刷し、パーツごとにハサミで切り分ける
2. 切り分けたパーツを用途別に分類
3. 分類したパーツを整理する(不要なパーツは捨てる、など)
4. 改めてデザインルールを考え、パターン化する

パーツを分類するときと捨てるときに何度か意見が分かれたが、整理し終えた後は、全員の意見が一致することが増え、判断も早くなった。

長谷川さんは、不要なパーツを仕方なく抱え続けることのほうが難解だ、ということを説明されていた。そのとき例に挙がっていたのは、ボタンごとに個別の配色がされたナビゲーションだった。おそらくボタンが増えるたびに色を変えていて、とうとう使える色がなくなってしまい、仕方なく使用済みの色を別のボタンにも使っていた。拡張性のないデザインが、ユーザーにとっても、デザイナーにとっても、扱いずらさを生んでいた。

以前の仕事にそんなページがあった。私も、他のメンバーも、そのページを無くしたいと何度か提案したことがある。そのページにしかない情報の絞り込み機能があったので、それらは検索ページの一部にすればいい。そこまでは全員の意見が一致していた。しかしアクセスが少ないため優先度が低く、毎回リニューアルの対象から外れていた。「時間がない」ことが、そのページが残る唯一の理由だった。

検索まわりに新しい機能が追加されると、そのページでバグが出ることがあった。そのたびに、プログラマーがバグ取りを行った。優先度が低いはずのページに小さくとも時間的コストがかかっていたが、ページを無くす(機能を他のページに移す)ことの方が時間がかかるため、仕方なくその状態を続けていた。

サイトの反響がなかなか上がらず、私たちは長いあいだ疲弊していた。そのうち方針が変わり、そのサイト自体の優先度が低くなった。いま振り返ってみても、そのページを無くしても誰も困らなかったと思う。そのときの私に説得力が無かっただけだ。

前述のようなたった一つのボタンでも、ユーザーは大きな違和感を持ち、デザイナーは管理に苦悩する。その状態を続け、慣れてしまうことは、悪習だと思う。

いまの私があのページを無くしたいと上司に提案するなら、どんな調査をし、どんな言葉を持って説得するだろう。帰りの電車の中でボンヤリ考えた。



7_nana
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