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キトラ古墳壁画の公開(第2回)に行ってきた

by 7_nana

1月26日、晴天。両親とキトラ古墳壁画の公開(第2回)に行ってきた。今回、見ることができるのは石室の北壁にあたる四神のひとつ、玄武。

12:15〜の回に当選したので、遅れないよう電車で行くことにした。近鉄飛鳥駅が最寄り駅となっていたが、次の壺阪山駅の方が近いかもしれない。

冬の平日でシャトルバスの運行がなかったが、レンタサイクルの人に「徒歩でも行ける」とありがたいアドバイスを受けたので歩いて向かった。

今日は日中の気温が14度まで上がると天気予報で言っていた。歩き始めるとすぐに暑くなって、マフラーを外し、コートを脱いだ。

昼時だったので持参したおにぎりを食べながら歩く。あまり人もおらず、のどかだ。広大な土地の使い方が奈良っぽい。

ここから国営飛鳥歴史公園に入る。とても綺麗に整備されていて、少し面白みに欠ける。ここはこれから歴史を重ねる場所だ。

ここがキトラ古墳壁画体験館 四神の館。

少し時間があったので、先に1階奥にある資料室を見ることにした。ここは撮影可。

石室のレプリカや

発見に至った経緯、飛鳥の歴史を知ることができる。

この機械で壁画を剥ぎ取ったそうだ。とてつもない緊張感だったろうな…

時間が来たので列に並び、小さな一室に通される。当然だがここからは撮影不可だ。今回は修復が完了した玄武と、周囲に残っていた出土品、盗掘の際に壊された石室の一部が展示されていた。

玄武は冬と北を表すという。

(写真はロビーの壁に投映されていた玄武)

よくここまで長い間、色が残ったなと思う。また、玄武はデザインそのものがカッコイイ。蛇が亀に巻き付いているわけだが、蛇が体をクロスさせ、亀と睨み合っている構図がとても良い。

日本美術史の中で私が特に「構図が超絶カッコイイ」と思う人に、浮世絵師の月岡芳年がいる。

多種多様な浮世絵を手がけ、各分野において独特の画風を見せる絵師である。多数の作品があるなかで決して多いとは言えない点数でありながら、衝撃的な無惨絵の描き手としても知られ、「血まみれ芳年」の二つ名でも呼ばれる。
月岡芳年 - Wikipedia

芳年は幕末から明治期の人だ。画になるポーズ・構図という感覚的なものは、大昔から変わっていないのだなと改めて思う。

盗掘の際に壊された石室の穴は、朱雀ギリギリの位置だった。そのせいで大量の砂が石室内に流れ込んでいたというが、その穴を利用してファイバースコープで調査し、壁画の発見に至る。

鑑賞時間は10分。展示点数が少ないし、ちょうど良いと思う。両親いわく、前回展示された天文図は金があしらわれていて、それもまた見ごたえがあったらしい。いつか一挙に展示して欲しい。

四神の館を出て、埋め戻された古墳を見に行った。

発見前は木々に覆われていた。盗掘穴は石室に使われたものと同じ石材で塞ぎ、「キトラ古墳石室の盗掘口を閉塞する」と刻まれた銅版が取り付けられているらしい。なんか良いね、こういうの。時代を越えたロマンを感じる。

帰りは近鉄壺阪山駅から電車にのることにした。父が「トトロがいるよ」と言うので歩いていくと

ほんまに巨大なトトロがいた。

隣では、ひな祭りに向けお雛様が鋭意製作中だった。

駅前には歴史ある住居が立ち並ぶ通りもある。

味わい深い食堂。次に来ることがあったら、ここでお昼ごはんを食べたい。

駅の改札から来た道を振り返ると物凄い昭和感の風景が広がっていた。良いなぁ

ちょうど次の電車が来るまで15分ほどだった。

静かで、良い町だった。


7_nana
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