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Mastodonインスタンスを立ち上げて7ヶ月が経った

by 7_nana

はじめに

これはMastodon Advent Calendar 2017の、7日目の記事です。昨日は雪餅さんの「Mastodon の Sidekiq 統計情報を収集・閲覧する。 - 雪餅の鯖缶日誌」でした。

こんにちは、こんばんは、おはようございます。京都なインスタンス「マストどす」を管理している7_nana(なな)と申します。

Mastodonに関しては、これまでに下記のような記事を書いてきました。

アドベントカレンダーに参加するにあたり、テーマ(デザイン)について書こうかなと思っていたのですが、インスタンスを立てて半年が経った11月になんの記事も書いていなかったので、ここ半年間の運用についてまとめたいと思います。

ここ半年間でやったこと

お盆真っ只中にサーバーを爆破

あれは8月15日でした。いま思い出しても寒気がします。大きなサイズのバックアップファイルがサーバに残っているのに、それに気づかずさらにバックアップを取ろうとしてサーバの容量がフルになり、マストどすが落ちました。原因に気がつくのにも時間がかかってしまい、やむなく爆破(削除)することに。

復活までの間はmstdn.jpにあるアカウントを使用していました。そこで沢山の方からアドバイスをいただきました。また、復活を気長に待ってくださるユーザーさん達にも、とても励まされました。

そして復活

復活できたのは8月23日でした。ついでに、さくらのクラウドを東京リージョンから石狩リージョンに変更しました。ちょっとだけ安いので。また、メモリを多めにしていたのを少し減らし、代わりに容量を増やしました。今は3Core-3GB、60GBで運用しています。月々の費用は7,000円前後です。

復活後、多くのユーザーさんが再登録・新規登録してくださいました。ありがとうございます。

連合タイムラインの表示制限を緩和

当初マストどすでは関西の地域インスタンスのトゥートのみを連合タイムラインに表示していましたが、これを全世界の(広義の)地域インスタンスに広げました。と言っても、現時点で確認できている海外の地域インスタンスは片手で足りるほどの数なんですけどね。

ドメイン単位のサイレンス設定を解除する際、運用が継続されているか確認しながら行ったのですが、結構な数のインスタンスが閉鎖されていたり、SSL証明書が更新されていない状態になっていました。それぞれ事情があってのことだと思います。

制限を緩和したのも連合タイムラインの速度が落ちていたからで、この時に一時の盛り上がりは落ち着いたんだなと感じました。

#紅葉狩りバトルロワイヤル

今年撮影した紅葉の写真で殴り合う「#紅葉狩りバトルロワイヤル」を開催中です。他のインスタンスの方にも参加してもらえて嬉しい限りなのですが、思いついたのが紅葉のピークを少し過ぎてからだったのがちょっと悔やまれます。

今後は計画的に「#こたつアイス選手権」「余った餅を消費しろ! #餅料理アレンジバトル」などやりたいなと考えてます。

ちどりをフル活用する

ここ半年、運用面で最も手を加えたのがちどりでした。と言っても、そんなに大したことはしていませんが。

マストどすのマスコット「ちどり」

ちどりの役割

ちどりはマストどすのマスコット&広報として作ったアカウントです。経緯はマストドン会議4でも話しましたが、ユーザー数が少ない私のインスタンスでは、どうしても私のトゥートでローカルタイムラインが埋まりがちです。管理者だけアホみたいにはしゃいでいると新規のユーザーさんが引いてしまうかなと思い、視覚的に緩和するために生まれたのがちどりでした。

また、他のインスタンスにいるユーザーさんのトゥートを連合タイムラインに表示させるためには、誰かがリモートフォローしたり、トゥートをブーストしなければなりません。私のアカウントでそれらを行うと、なんとなく管理者としての人格が前に出すぎる気がしたので、ちどりにやってもらうことにしました。

ちどりは主にメンテナンスなどユーザーさん向けのお知らせと、京都のニュースをトゥートしています。京都のニュースは当初、全て手動で行っていましたが、取り上げる記事に偏りが発生することを懸念していました。そんな時に目にしたのが、フジイユウジさんが書かれた記事「ノンプログラマーがMastodon BotをIFTTTとかRSSあたりで作ったドン - Qiita」でした。

京都のニュースを自動でトゥートする

上記の記事を参考にして、はてなブックマークに「京都」タグを付けて5人以上にブックマークされた記事をRSSで取得し、ちどりにトゥートしてもらうことが可能になりました。具体的には、検索結果のページのRSS(http://b.hatena.ne.jp/search/tag?q=京都&users=5&mode=rss)を使用しています。

このRSSについて少し解説します。

tag?q=京都

タイトルに「京都」が含まれる記事ではなく、タグに限定したのは、京都新聞など「京都」がサイト名に付いている記事が内容に関わらず全てトゥートされるのを防ぐためです。

users=5

はてなブックマークでは3人のユーザーがブックマークすると新着記事の一覧に掲載されるため、ダミーのアカウントを使ってブックマークしアクセス数を稼ぐなどの行為が昔から横行していました。しかし10人以上に設定するとトゥートの頻度と情報の鮮度が落ちてしまう。そのため、5人以上に設定しました。

とはいえ、「こんな京都の一面も知ってほしい」こともあったりするので、ときどき手動でトゥートしています。

その他の自動トゥート

IFFFTは以前から使用していたので、ついでに以下のようなアプレットも作成しました。

夜明けや時間指定は1日に1度しか訪れませんが、雨と雪は日に何度も降ったりやんだりすることがあります。もし連投してしまうとローカルタイムラインや連合タイムラインを汚すことにもなりかねないので、未収載でトゥートさせることにしました。

ちどりに人格が宿った日

ちどりはもともとマストどすのロゴと同じ千鳥マークをアイコンにしていました。

先斗町のシンボル、千鳥。呑み屋街・先斗町のように、フラッと立ち寄る場にしたいという願いが込められています。決してTwitterに喧嘩売ってるわけでは
先斗町のシンボル、千鳥。呑み屋街・先斗町のように、フラッと立ち寄る場にしたいという願いが込められています。決してTwitterに喧嘩売ってるわけでは

そんな折、前述のマストドン会議4をニコ生で観てくださったほしかどよぞらさんが、こんなイラストを描いてくださいました。

あまりに可愛すぎて興奮した私は、光の速さで「この絵をちどりのアイコンにしてもいいですか」とお願いしました。快く快諾してくださったほしかどさんは、さらにアイコン用に描き直してくださいました。

以前からちどりには無闇矢鱈にチュンチュン言わせてましたが、この日から「もう少し可愛げのあるトゥートをさせたい」と思うようになりました。できれば沢山の人に親しみを持って欲しい。ちどりの運用に拍車がかかったのは、ほしかどさんのイラストによるところが大きいです。

新規登録者の自動フォローはちどりに

Mastodon v2.0から新規登録者が自動的にフォローするアカウントを設定できるようになりました。これをちどりに設定することで、最低限お知らせだけでも受け取れるようにしました。

京都に関するトゥートをブースト

マストどすでは前述の通り地域インスタンス以外をドメイン単位でサイレンスにしているので、Web UIでは検索してもサイレンスにしていないインスタンスのトゥートしか表示されません。しかし一部のスマートフォンアプリ(例:Tootdon)からだと、概ね全インスタンスのトゥートを検索することができます。

そこで、ちどりには京都に関するトゥートをブーストしてもらうことにしました。全て手動です。

これはマストどすに誘導するための勧誘活動ではなく、京都に住んでいる又は京都に興味がある方を発見する・紹介する・繋げる、HUBのような役割をちどりに持たせるためにやっています。

全ては管理者自身がMastodonを楽しむために

マストどすを公開してから、管理者としての振る舞いと、いちユーザーとしての振る舞いに大きな差があることに気が付きました。当然といえば当然なのですが、差があることに一抹の不安というか、恥ずかしさがありました。

ちどりには管理者がすべき仕事の一部いや半分を担ってもらっています。そうすることで、私自身が存分にMastodonを楽しむことができています。

ちどりちゃん、ありがとね!

さいごに

一時の盛り上がりが落ち着いたとは言え、インスタンスを繋いだネットワーク上では日々楽しいやり取りが続いています。全員がフラットな状態で発言ができる場というのは、かくも貴重なのかと痛感させられました。

先日、私は「あまりに露骨な下ネタはCWを付けて欲しい」と発言しましたが、これは考えが浅く、言葉足らずも良いところで、撤回したいなと今は思っています。

「SNSは多くの(または知っている)人が使っていないと楽しめない」とよく言われます。それはそうなのですが、Mastodonは予測不可能な、全くの新たな出会いに満ち溢れていると思います。

デジタルネイティブ世代は、リアルな仲間内でTwitterなどのSNSを始めたりすることが多いそうで、私とはSNSの使い方に大きな違いがありそうなのですが、オープンな場で窮屈な思いをしてしまう原因は、そういった「SNSを始めた経緯」によるものだったりするのかもしれません。

また私の世代でも、長年使い続けたSNSの中で互いのプライベートな事情を知ったり、リアルな付き合いが始まったことで、窮屈さを感じる人が増えてきたように感じます。ここ数年は主要なSNSが固定化されていますから、目新しい出来事がなかったり、新たな出会いに遭遇しにくくなっているのかもしれません。

MastodonはそれらのSNSに比べると認知度はまだまだ低い。多くの人に知ってもらうためには、まずみんなが楽しく使うこと以外にない、と最近は思うようになりました。

ちどりに仕事の半分を担ってもらったのは、そのためです。まず私が楽しく使っていないと新規のユーザーさんに楽しみ方を知ってもらえないし、マストどすに限らずMastodonにはこんなに面白い人が沢山いるんだということを知ってもらえない。そんな結論に達した2017年の年末でした。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。

明日はMastodonのホスティングサービス「Hostodon」の運営者で、いくつものインスタンスを管理されているNafさんです!


7_nana
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